パッシブデザインのパッシブとは、「受動性の、受身な、消極的な」という意味です。
パッシブの反対語としては、アクティブ。「自分から進んで働きかける・積極的・能動的」を意味しています。
パッシブデザインとは「受身なデザイン」という意味になります。「受け身なデザイン」とはどういうことなのでしょうか?
建物の温熱環境を整えるとき、エアコンやヒーターなどの冷暖房設備を住む人が自ら進んで動かすことを「アクティブ」と捉えます。
一方、建物が日射のような太陽エネルギーなどの自然エネルギーを得ることは、ストーブやエアコンなどの設備を稼働することに比較して「受動的・受身」と捉えています。
つまり、パッシブデザインとは、機械的な手法によらず建築的に自然エネルギーをコントロールすることで、建物の温熱環境を整えようとする手法です。
クーラーや暖房器具だけに頼るのではなく、建築方法を工夫して、自然の力をかりて、住環境を快適にしようとする考え方を「パッシブデザイン」と言います。
風のちから、太陽のちからを味方にする家の建て方(工法)です。